水銀灯は2020年に製造禁止に!もう対策はお済みですか?

水銀灯は2020年に製造禁止に!もう対策はお済みですか?

2013年に「水銀に関する水俣条約」という国際条約が結ばれました。発効は2020年。これにより、水銀製品の製造や輸出入が制限されます。水銀灯も例外ではなく、今後は水銀灯は世の中から姿を消していくことになります。水銀灯をお使いの方は、その他の電球に交換する必要があります。早めに対策を行いましょう。

水銀はなぜ規制される?

2013年1月19日、ジュネーブで「水銀に関する水俣条約」が締結されました。名前に水俣と付いていることからもわかるように、この条約は熊本県で起きた水俣病を端緒としています。 水俣病は1956年に確認された未曾有の公害事件です。化学工業会社のチッソが工場廃液を海に直接流していたため不知火海が水銀に汚染され、その海の魚介類を食べた人に中枢神経疾患が現れました。症状は悲惨なもので、公害事件としては世界で二番目に犠牲者数が多く、罹患者数は2万人以上と言われています。 水俣病の確認から60年経ちましたが、患者数は未だ5,000名を超えています。また、同様の事件は世界各地で起きており、現在に続く問題なのです。そこで水銀が規制されることになりました。

水銀灯だけでなく蛍光灯も規制の対象

条例によって、新たな水銀鉱山は禁止されます。既存の鉱山については、条約発効後15年後に禁止となります。 水銀の輸出は、条約で定められた用途のみに限られます。定められた用途とは、研究用の計測器や軍事的用途、代替できない製品などです。 水銀を使った製品は、2020年以降は製造も輸出入も禁止されます。 水銀を使った製品とは、電池、高圧水銀灯、水銀体温計、蛍光灯、スイッチなど。電池は既に一部のボタン電池を除いて水銀は使用されていません。体温計も、国内大手メーカーは既に製造を終了しています。 水銀灯は、基準値を超えるものは製造も輸出入も禁止になります。 蛍光灯については、家庭向きの蛍光灯は水銀灯の基準値をクリアしたものが今後も生産されますが、それ以外の蛍光灯については製造が禁止される見込みです。

今使っている水銀灯はどうなるの?

現在使っている水銀灯については、使用の禁止自体はされない見込みです。しかし、新たに水銀灯を入手することはできなくなりますから、水銀灯の寿命がきたら他の照明への乗り換えが必要となります。 次第に入手が難しくなるとはいえ、2020年までは購入することができるかもしれません。ですので、水銀灯を買い占めておくことでしばらくしのげるというのも一つの考えですが、あまりおすすめはしません。 水銀製品自体に公衆衛生上のリスクがあることは明らかだからです。水銀を使った体温計や血圧計については、WHOが使用自体をやめるよう呼びかけています。医療業界では、水銀体温計や血圧計の全廃をすすめています。 現在水銀灯を使っている場合は、寿命が来る前にどのような照明に切り替えるべきかを検討しておくと良いでしょう。

水銀灯に代わるのはLED!

高輝度ランプのメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプは規制の対象外とはいえ、これらにはデメリットもあります。例えば、消費電力の大きさ、演色性の悪さ、製品自体が高額であることなど(詳しくは、コラム「投光器に使われる高輝度電球の種類」もご覧下さい)。 そこで水銀灯を販売してきた国内の照明メーカーのほとんどが、水銀灯に代わるものとしてLEDランプの開発を推進しています。省電力、超寿命で演色性も改善されてきているLEDは、すべてのデメリットを解消する存在として注目されているのです。 従来のLEDには、ちらつき(フリッカー)やまぶしさ(グレア)といった難点があり、投光器には向かないとされてきましたが、現在はそういった問題もクリアされています。次に選ぶのはLEDで間違いありません。

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