LEDがまぶしい理由は?原因は拡散方法

LEDはなぜまぶしいの?グレアを防ぐ拡散方法とは

「LEDはまぶしい」と言われます。同じルクスでも白熱球よりLEDの方がずっとまぶしいのです。これは、白熱球は光が広がって出るのに比べ、LEDが一定方向に向かって光が出るためです。今回は、LEDのまぶしさについてお話しします。

まぶしさを表す「グレア」のこと

太陽や電球などの光源を直接見つめると、一瞬視界が真っ白になり物が見えにくくなります。このまぶしさや不快感のことを「グレア」と言います。日本語では、眩惑や眩輝と訳されます。グレアは、単純により明るい照明を目にすると発生しやすいというだけでなく、周辺との輝度差も影響します。暗い部屋でスマホをいじると、明るい部屋よりもまぶしく感じますよね。あれが、周囲との輝度差によって起こるグレアです。

LEDがまぶしく感じるメカニズム

では、なぜ白熱球に比べてLEDはグレアが発生しやすいのか。これは、LEDの光の発し方に原因があります。白熱球は光が全方向に拡散して出るのに対し、LEDは特定方向に向かって光が出る性質があるのです。 明るさの単位には、ルーメンとカンデラがあり、ルーメンは光の総量を表します。カンデラは、一定範囲内の光の量を表します。照射範囲を変えられる懐中電灯がありますが、あれを例にするとわかりやすいでしょう。ルーメンは同じでも、広く照らしたときはカンデラ値が低くなり、絞り込んで照らしたときにはカンデラ値が高くなります。 LEDは、これと同じことが起きています。ルーメンが白熱球と同じでもまぶしく感じるのは、この「絞り込んだ状態」に等しく、目に直接入ってくる光が多いからなのです。

普通のLED投光器がまぶしい理由

このように、LEDは一定方向に向かって光を発する性質がありますから、この光を拡散させる必要があります。方法のひとつに、電球の上からカバーを付けるというものがあります。和室によく使われる丸形蛍光灯の照明器具には、プラスチック製の乳白色の傘がありますよね。あれが光を拡散させるためのカバーです。しかしこれには難点があります。カバーをかけると明るさが減退してしまうのです。 そこで、多くの投光器では大きなリフレクターレンズを使って光を拡散させています。先ほどの、照射範囲を変えられる懐中電灯と同じ理屈です。しかし、これにも難点があります。レンズを使った拡散方法では、目に光が入りやすくなり、まぶしく感じてしまうのです。 また、リフレクターレンズは太陽光が直接当たるところでは設置できません。レンズで太陽光が集められると機器の故障や火災の原因となるためで、実際にこういった事故は起きています。屋外対応の機器なのに、説明書をよく読むと「太陽光が当たるところには設置できない」と書いてあります。

レンズを使わない方法で国際特許を取得!

そこで考え出されたのが、レンズ使用を最小限に抑えた光の拡散方法です。これは、弊社の扱うLED大型投光器「エスエフ」シリーズに採用されています。 まず、ひとつひとつの光源から発するルクスは従来よりも低めにし、その代わり沢山の電球を使用しました。強く光る1つの電球よりも、1/10の強さで光る10個の電球の方が、同じ明るさでもまぶしさを感じません。これは、一度に目に入る光の量が少ないためです。 さらに、レンズ使用を最小限にしリフレクター(反射板)によって光を拡散させる独自の形状を生み出しました。この方式を採用しているLED大型投光器は、スリーエスの扱う商品だけ。この技術は国際特許を取得しています。

明るいのにまぶしくない灯りが完成!

この技術により、明るいのにまぶしさを感じにくい弊社の投光器は生み出されました。走り回ってボールを追ったりするスポーツの際には、グレアの有無は試合の結果をも左右します。まぶしい灯りでは、観客も疲れてしまいますね。LED投光器を選ぶ際には、この「まぶしさ」に着目して選びましょう。「エスエフ」シリーズについてはこちらからご覧いただけます。

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