LED用語集 その1明るさに関する基礎知識
照明業界では、照度分布や照明率などの用語が飛び交っています。これらは照明計画を立てる時に業者が使う言葉なので、知らなくてもOK。ただ、下に紹介する照明用語は、知っておいて損はありませんよ!
ワット(消費電力)
ワットとは、消費電力のこと。これは一般的な用語でもありますね。単位はWです。LED電球が登場する以前は、ワット数を明るさの目安と考えるのが一般的でした。しかしワット数は明るさを表す単位ではありません。電球の性能や発光方式によって消費電力による明るさは異なるので注意が必要です。 日本照明工業界は、ワット数と明るさの関係のガイドラインを出していますが、メーカーによって電球の性能は異なりますから、厳密に言えばこの通りではないんですよ。
ルーメン(光束)、ルクス(照度)の違い
ルーメンは、光束という意味で、単位はlm。光源から発せられるそのものの明るさを表します。電球を買う時に明るさの目安となるのがルーメンです。よく電球の箱に「全光束」と書かれていますが、あれは電球が発している光束の合計と考えてください。 ルクスは日本語では照度と表します。単位はlxです。ルーメンとの違いは、ルクスは面積あたりの明るさを表している点です。1平方メートルに対し1ルーメンで照らした時の明るさと定義されているので、照射面と光源の距離によってもルクスは変わります。同じルーメンでも高い位置から照らせば照射面積が広くなり、ルクスは下がります。シーリングライトの明るさを説明する際によく使われています。
カンデラ(光度)
カンデラは、光度のことで、単位はcdです。ルーメンやルクスと違い、少し難しくなります。カンデラは、簡単に言うと特定の方向に向かって出ている光の量を表しています。ルクスとの違いは、ルクスは「照らされた面の明るさ」、カンデラは「出ている光そのものの明るさ」です。 スポットライトを例に考えるとわかりやすいでしょう。スポットライトは、光源の先に凸レンズを置いて光を曲げ、照射面積を狭くした照明です。照射面積が狭ければそこだけ強く明るくなりますね。同じルーメンの電球でも、光を絞り込んで照らすとカンデラは大きくなり、拡散させるとカンデラは小さくなります。
明るさを表す言葉だけでも色々ですね!
いかがでしたでしょうか?明るさを表す言葉だけでも色々あります。ご自宅のシーリングライトを交換するときも、大型投光器を選ぶときも、説明書の読み方がわかるととっても便利。どの部分の明るさなのかを知っておくと、照明選びの参考になるのではないでしょうか。
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