照明用語をわかりやすく解説!グレア、フリッカー、色温度とは?

LED用語集 その2 LED照明によく見る用語

LED照明の説明を見ると、白熱電球や蛍光灯とは違った、下のような言葉が出てくることがあります。LED特有のワードではないですが、LED照明の説明によく登場するものです。このコラムでも度々登場するので、ご興味のある方はお付き合い下さい!

グレア(眩しさ)

グレアとは不快感のある眩しさのこと。光源を見つめた時に視界が真っ白になったり、暗い場所で明るい光を見た時に眩しく感じたり、強い光を見たあとに残像が見えたりといった現象すべてを含みます。 グレアの発生条件は、光の強さだけでなく、様々な要因がからんでいます。周囲との輝度差、光源との距離、見る人の体調や年齢なども関係します。 一時的に視力や認識力を失うほどの眩惑を感じる場合、様々な問題が発生します。対向車線の自動車のハイビームが直接目に入ると、山道では交通事故を起こしかねません。スポーツ施設では試合の結果が変わってしまいます。照明計画には、グレアの軽減は非常に重要なのです。

フリッカー(ちらつき)

フリッカーとは、LEDや蛍光灯の光が明滅しているために物がちらついて見える現象のこと。LED電球が出回り始めた頃の製品は今よりも品質が悪く、フリッカーが問題になりました。現在のLED電球は、人の目では認識できない点滅速度となっているため、物がちらついて見えることはまずありません。 しかし、機械を通すとこれが見えてしまうことがあります。テレビの動画をビデオカメラで撮影すると、テレビ画面に動く縞模様が出ることがあります。これは、ビデオカメラが光の明滅を拾ってしまうために起こります。スポーツ施設の投光器でフリッカーが起こると大問題。テレビ中継ができなくなってしまいます。

色温度

色温度とは、光の色味を表した数値で、単位はK(ケルビン)。なぜ「温度」なのかというと、物質を燃やした時に出る光が、温度が上がるごとに色が赤→黄→青→白と変化するため。ただし、ロウソクの炎が黄色でガスの炎が青いからと言って、ガスの方が高温である証拠とはなりません。ガスの炎が青いのはメタンガスが化学反応した時に発生するラジカルが光を放つため。同じ太陽でも朝日と夕日だけ赤く見えたりするように、光の見える色には温度以外の要因がたくさんあります。 電球の色温度は、2,500K〜が「電球色」、3,250K〜が「温白色」、3,800K〜が「白色」、4,600K〜が「昼白色」、5,700K〜が「昼光色」と区分されています。

照明選びのポイントはこんなにたくさん

いかがでしたでしょうか?照明を選ぶとき、必要な情報は明るさや消費電力だけではないことがよくわかりますよね。設置場所や用途によって、適切な照明はその都度変わります。同じように見えるスポーツ施設の照明でも、サッカーと野球では最適な照明は違うんですよ!これをご提案できるのがプロの照明屋さんなんです。LED化をお考えなら、ぜひ一度ご相談下さい。

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