
LED投光器なら調光もお好みで。節電の他にもメリットたくさん
投光器や街路灯など屋外照明にもっともよく使われてきたのは、水銀灯です。しかし、水銀灯は様々なデメリットがあります。その一つが、調光に対応しないことです。LEDなら、瞬時にオンオフできますし、調光タイプも可能です。
水銀灯のデメリット
水銀灯は、街路灯に非常に多く使われてきた電球です。高効率で非常に明るいので好まれてきましたが、万能ではありませんでした。水銀灯は頻繁にオンオフしたり、調光ができないのです。点灯させた後に電源を切ると、一度冷めるまでは再点灯ができません。 街路灯の場合は、夕方に付けたら日の出まで点灯しておくので、素早くオンオフする必要も、調光も必要ありません。しかし、投光器に使用する場合は、これが大きなデメリットとなるのです。 例えば、運動競技場や屋外ステージなどに水銀灯の投光器を使うと、基本的に付けたら付けっぱなしになります明かりは適材適所であることが大切で、常に最大値の明るさを提供する必要はありません。スポーツの競技種目によっても、求められる明るさは異なります。調光できると、その都度用途に合わせた明るさにできますから、目に優しく省エネにもなります。

水銀灯が主流になった意外な理由?

ちなみに、高効率のランプとしては、ナトリウム灯もあります。ヨーロッパを旅すると、夜の街がとにかくオレンジや黄色に見えることに気づくでしょう。あれは街路灯にナトリウム灯が採用されているためです。一方、日本ではナトリウム灯が使われるのはトンネルの中や工事現場などごく一部だけです。ほとんどの道路や公園などの街路灯では、水銀灯や蛍光灯が使われています。
欧米の方は青白い光よりも、暖色系の暖かい色の光を好みます。また、そもそも眩しい明るさを好みません。パーティーなどで歓談していると、日本人は明るい場所に寄っていきますが、欧米の方は暗い方へ暗い方へと集まっていきます。住宅の照明事情も異なります。日本ではリビングにはフラットなシーリングランプを付けるのが定番ですが、欧米ではフロアスタンドだけで天井照明がない家庭も多いです。何か作業をするときには、手元のスタンドを点けます。部屋全体を明るくするという発想があまりなく、しかも白い明かりを嫌うので、蛍光灯などはまるで人気がありません。
街路灯に水銀灯や蛍光灯が多く採用されたのは、白色の明るい光が好きな日本人の性質も関係しているのですね。
調光できるLEDのメリット
水銀灯は水俣条約で使用できなくなります。そこで、水銀灯にとって変わろうとしているのがLEDです。LEDでも十分な光量が得られ、しかも眩しくなく演色性の高い製品が沢山登場しています。 LEDの投光器は、省エネだけでなく、紫外線放射が少なく虫が寄ってこないメリットがあります。また、調光に対応するので、使い勝手も非常に良いです。 だんだん暗く、だんだん明るくの両方ができると、スポーツ競技状では演出の幅も広がります。 また、明るさを抑えることはLED電球の寿命をさらに延ばすことにもつながります。時代はやっぱりLEDですね!

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